パリ1区の、メトロのコンコルド駅とチュイルリー駅の近く、心地よいチュイルリー庭園の中にある、2006年にリニューアルオープンしたオランジュリー美術館には、印象派とポスト印象派の素晴らしい絵画が所蔵されています。2つの楕円形の広い部屋に、静かにみつめられるよう、効果的に展示された、クロード・モネの『睡蓮』の比類ないコレクションは、芸術を愛する人たちに、有名なジヴェルニーの池に反射する光のバリエーションを見せてくれます。
オランジュリー美術館には、そのほかにも、画商のポール・ギヨームと妻のドミニカが20世紀初頭に集め、その後彼女が未亡人となり、建築家ジャン・ヴァルテルと再婚して新たな作品が加えられた、ジャン・ヴァルテルとポール・ゴーギャンの素晴らしいコレクションも所蔵されています。1984年からこの美術館に展示されている、これらの見事な作品群には、セザンヌやルノワール、ゴーギャン、ピカソ、マティスなどの有名な芸術家の作品も含まれています。
オランジュリーを見学した後は、素晴らしいチュイルリー庭園を散策するのもお忘れなく。魅力的な噴水や、ロダン、マイヨール、ジャコメッティなどの数多くの彫像のあるこの公園は、オランジュリー美術館の価値をさらに引き立てています。