17世紀に建設された古典芸術の傑作である、ヴェルサイユ宮殿には、世界中から大勢の観光客が訪れます。豪奢と壮大さの象徴である、この威厳に満ちた宮殿は、フランスの王政時代には、盛大な催しや豪華な祝宴の舞台となっていました。
ユネスコの世界遺産に登録された、700の部屋と2513の窓のある、この巨大な宮殿は、2つの主な段階を経て完成しました。有名な大理石の中庭に面した建物、ルイ13世が狩猟の館として用いた古い城館は、ルイ14世の父、ルイ13世の時代の1623年に建設されました。権力の座に就くと、太陽王ルイ14世は、宮廷建築家ルイ・ル・ヴォーに命じて、1661年から1668年にかけて最初の増築を行いました。その城が小さすぎると考えた太陽王は、再度この建築家を呼んで1668年から1670年にかけて2度目の増築を行わせました。新しい宮殿となったこの部分には、今日、我々が見学できる、豪奢な大居室があります。
必見の宮殿内では、それぞれに見事な家具や美術品を鑑賞できます。
357枚の鏡で装飾された、有名な鏡の間は、それ自体、ひとつの傑作と呼ぶにふさわしいものです。17世紀には、この鏡の間は真の豪奢として知られいただけではなく、招待客が自分たちの姿全体を眺めることのできる珍しい場所でもありました。
見学は、フランス史上の主な戦いを描いた絵画のある戦闘の間から、サン・ルイに捧げられた礼拝堂、王の居室、王妃の居室、王立オペラ劇場へと続きます。