オペラ・ガルニエと同じくらい有名な、マドレーヌ寺院やチュイルリー庭園から近い、パリ1区の由緒あるヴァンドーム広場は、パリの中心部に絶対権力を体現する壮大な場所を作りたいと考えたルイ14世の依頼により、建築家ジュール・アルドゥアン=マンサールによって17世紀に設計されました。広場の中心に立つ印象的な青銅の柱の方は、1810年にアウステルリッツの戦いの勝利を記念して、ナポレオンにより建立されました。
古典様式都市建設の傑作、ヴァンドーム広場は、今日、豪奢と宝飾の中心地となっています。フランス版モノポリーをプレイする人たちの間で知られる、有名な、ラ・ペ通りに繋がる、この広場には、最大手の宝飾店が軒を連ね、この場所から数多くのダイヤモンドやルビー、その他の宝石類が流通しています。シャネルやルイ・ヴィトンなどを代表とする、オート・クチュールも拠点を置き、その周辺では非常に優美な個人邸宅を眺めることもできます。
さらに現在、ヴァンドーム広場にあるブルヴァレ館には、フランス共和国で最も重要な省庁の一つである法務省が置かれています。