メトロのポルト・ド・ラ・ヴィレット駅とポルト・ド・パンタン駅からアクセスできる、パリ19区にある広大な複合施設、ラ・ヴィレット公園は、1980年代に旧屠殺場跡に建設された、35ヘクタールの緑地のある全55ヘクタールの敷地を持つ、パリで最も広い公園のひとつです。静かなウルク運河が横切る、この広大な公園は、ハイキングやサイクリング、スケートやボートなどを楽しむのに最適です。公園の南西に位置する、ラ・ヴィレットの大貯水池には、水上スポーツセンターがあり、カヌー・カヤック、ヨットなどの水上スポーツの他、モーターボートやウルク運河クルーズなども楽しめます。
その心地よい緑地の他に、ラ・ヴィレット公園には数多くの文化施設があり、パリ最大の都市文化公園を形成しています。近代建築、展覧会場とコンサートホールが、寛げる広大な緑の芝生と隣り合っています。科学技術文化をテーマとする大規模な施設、有名なシテ科学産業博物館には、数多くの展示スペースや大人向けと子供向けの体験学習スペースの他、プラネタリウムや迫力のある360°の映画を楽しめる「ラ・ジェオード」シアターなどの非常に珍しい施設もあります。
音楽を志向するラ・ヴィレット公園には、有名なコンサートホール、ぜニット・ド・パリとフィルハーモニー・ド・パリもあります。有名な建築家クリスチャン・ド・ポルザンパルクとジャン・ヌーヴェルが設計したフィルハーモニー・ド・パリは、豊富なプログラムで、大勢の人に音楽文化に親しむ機会を提供します。これらのコンサートホールと教育スペースや特別展用スペースの他に、フィルハーモニー・ド・パリには、1000点以上の楽器や工芸品のコレクションを展示する、音楽博物館もあります。
映画好きが集う、7月半ばから8月半ばにかけてラ・ヴィレット公園のトリアングル草原で開催される無料の野外映画フェスティバルは、毎年大勢の観客で賑わいます。