パリの16区に位置する、かつて、フランス国王の狩猟地であったブローニュの森は、今日、パリ市民や観光客に非常に人気のある広大な公園となっています。夜間の活動のために時に危険との評判もあるものの、実際はパリの西に846ヘクタールの広さを持ち、自然の中で寛げる最高の場所です。
メトロのポルト・マイヨ駅からアクセスできる、このパリの緑地には、1200以上の異なる品種を持つ素晴らしいバラ園を持つ有名な英国式庭園、バガテル公園や、18世紀の魅力的な小城などがあります。装飾芸術の至宝であるこの城は、マリー・アントワネットと義兄のアルトワ伯爵の間で賭けの対象となり、わずか64日で建設されました!
そこから近い、アンフェリユール湖とバガテル公園の間には、散歩者たちに人気のプレ・カトラン公園があります。この植物公園は、ムラサキブナ、セコイア、タイサンボクなど、木々の種類が豊富で、乳製品加工所跡、レストラン・プレ・カトラン、緑の劇場など、ルイ14世の時代を証言する建造物も保存されています。
小さな子供を連れた家族には、小型列車から魔法の川のボート下り、人形劇、アスレチック、児童遊戯場、ポニーの乗馬体験まで、さまざまなアトラクションを楽しめるレジャーパーク、アクリマタシオン庭園が人気です。そこからすぐ傍のマハトマ・ガンジー通り8番地に、フランク・ゲーリーがヨットまたは船をイメージして設計した、芸術愛好家が喜んで訪れる、現代アートのための非常にモダンな美術館、フォンダシオン・ルイ・ヴィトンが2014年にオープンしました。そしてブローニュの森の南西にあるオートゥイユの温室庭園が、珍しい植物や見事な木々で、植物学を愛する人たちを魅了します。
この広大な森林地帯は、湖や小川、特にボートツアーを楽しめるアンフェリユール湖があることで、家族連れや恋人たちに理想的な散策コースとなっています。その上、ブローニュの森は、全長28キロメートルの乗馬コース、15キロメートルのサイクリングコースと数多くの遊歩道があり、ジョギングやその他の散策者にも人気があります。ひと休みしたい時は、ピクニック用のエリアやスナックバー、レストランも利用できます。さらに、競馬好きの方には、ブローニュの森の南にオートゥイユ競馬場とロンシャン競馬場がありますので、この機会にレースを体験してみませんか。