セーヌ河左岸のサン・ジェルマン・デ・プレの近くに位置し、かつてパリの「城壁の外」の街であったフォブール・サン・ジェルマンは、今日では、パリ7区のシックで格式の高い地区です。多くの個人邸宅があり、典型的な行政地区であるフォブール・サン・ジェルマンには、首相官邸のマティニョン館、国民議会のあるブルボン館、農務省、公務員省、防衛省、環境省、国民教育省、労働省など、国の数多くの行政機関が置かれています。
メトロのアソンブレ・ナショナル駅またはソルフェリノ駅からアクセスできる、この高級地区を横切る長いサン・ジェルマン大通りは、第二帝政下のパリ改造計画の中で、名高いオスマン男爵が考案したプロジェクトのひとつでした。
フォブール・サン・ジェルマンは、オルセー美術館や、見事な彫刻群で有名なロダン美術館、工芸品や装飾品を通じて、趣向を変えた時代の旅を提案するエレガントなレジオン・ドヌール勲章博物館などが連なる、名高い文化的地区でもあります。