格式高いパリ8区の素晴らしいモンソー公園の入り口に、1898年に開館した、フランスで2番目に大きな東洋美術館、チェルヌスキ美術館があります。
共和主義者のイタリア人、財政家で蒐集家であったアンリ・チェルヌスキは、彼がヴェラスケス大通りに建てた、この個人邸宅に住み、以降東洋美術の遺産がここに築かれました。ここには、今日、この美術館が誇る青銅の阿弥陀仏など、アジア各国への長期に渡る旅行中に彼が収集したコレクションが展示されています。12 000点以上の豊富なコレクションを持つ、この美術館は、中国、日本、ベトナム、韓国の国ごとの部門に分かれています。
パリ市で最も古い美術館のひとつである、チェルヌスキ美術館は、定期的に新たな美術品を取得し、今日、新石器時代陶器、古代の青銅、副葬品、翡翠細工や象牙細工などから成る、ヨーロッパで最も優れた中国美術コレクションのひとつを所蔵するに至っています。
ガイド付き見学だけではなく、一年を通じて、講演やワークショップ、子供向けのイベントなども開催されています。