7区の、メトロのアンヴァリッド駅とエコール・ミリテール駅の近くに、パリで最も荘厳な施設のひとつ、国立廃兵院(オテル・デ・ザンヴァリッド)があります。負傷兵たちを収容するために、1670年にルイ14世の命令で建設されたアンヴァリッドは、建築家リベラル・ブリュアンとジュール・アルドゥアン=マンサールにより設計されました。この歴史的記念物は、今日でも病院およびホスピスとしての機能を留めていますが、軍事博物館や立体地図博物館、レジスタンス解放博物館など、複数の展示施設も擁しています。フランスとヨーロッパの軍事史を専門とする、この軍事博物館には、古い武具と鎧の重要なコレクションの他に、2つの世界大戦に関する部門、ド・ゴール将軍の人生と業績を辿る歴史展示も設けられています。
一般公開されている、軍事パンテオンとなった荘厳なドーム教会には、その壮麗な金の丸天井の下に、重厚なナポレオン1世の墓があり、ルイ・ヴィスコンティの作品、ヴォーバン、フォシュ、リヨテやチュレンヌの廟も置かれています。すぐ横に建てられた古典様式のサン・ルイ大聖堂、または兵士の教会は、今日ではフランス軍の大聖堂となっています。
セーヌ河に面する側、アンヴァリッドの北側のファサードの前には、18世紀に整備された広々とした芝生の緑地、有名なアンヴァリッド公園が広がっています。